「!」
「ああっ、、信号が変わった」。。。チャリを止めた。
― 昨日の話を始めよう ―
(この暑い中、日陰もないトコに信号 立てんなよなぁ)
ふと 後ろから来る青年(伸長は少し高め)に目をやる。
汗を拭い、いかにも暑い夏には屈しないという顔をしていた。
...少し風向きが変わり、涼しい風が.....!!
「アバダ〜」 ・・・・あば・・だ?
俺と青年の背後から 何やら聞きなれない呪文(?)のようなものが、
「アバダ アバダ アバダァ〜」
振り向くと!..そこには1人チャリに乗ってる老人の姿が?!
「アバダァ〜」 こいつ、明らかに日本人だろ!
ボロ服・リュック、その手にはアイスカップ(カラ)を持つといったイデタチ。
その時、直感的に悟ったね。
「・・・こいつには近づくな」・・と
「アバダァ〜」
信号見ず、車 目掛けて突っ込み上等!
けっこう車 走ってるし!!
「アバダァ〜」
何で!?この老人、車に当たんねぇ〜の!?!
別に当たれば!)とは思ってないよ!(ヾ^`◇´)ホントニ!
目前の信号青になり、見てたいけど行かなきゃの葛藤中−
気付けば 青年も走り出していて、その老人も居ない。
汗だけが、頬から虚しく流れて・・・・・・
「・・・・・・・・・・・アヅイよ、」